子供 (2)


コロナ禍でも毎日のように『ピンポン』と呼び鈴を鳴らされる」「勝手に家に入ってきたり、ものを壊されたりする」。

傍若無人に振舞う近所の子どもに悩まされている人たちがネット上で不満を綴っている。このような子どもたちはネット上で「放置子(ほうちご)」とよばれ、その対応に悩む声がしばしば上がる。

中には、助けになりたい気持ちで手を差し伸べたところ、子どもが毎日家に来たり、自分の子どもと敵対するようになったりしてしまい、頭を抱えている人もいる。子どもの保護者に話をしても改善されないケースも少なくないようだ。

トラブルを避けるために「気の毒だが、放置子には関わらない方がよい」という声もある。しかし、子ども支援に詳しい深谷野亜准教授(松蔭大学)は、「放置子も虐待の一種であるという認識が必要」と指摘し、子どものためにも児童相談所全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」に連絡することを推奨する。

放置子とどのように向き合うべきか。詳しく話を聞いた。

放置子は「昔からいた」…近年語られるようになったワケ

ーーそもそも、「放置子」とはどのような子どものことをいうのでしょうか。

「放置子」に関する明確な定義はないようです。

ただ、ひとりではまだ色々なことがうまくできず、本来であれば、親などの大人と一緒にいて、大人の庇護(ひご)下にあるべき年齢であるにも関わらず、ほったらかしにされている子ども(幼児から小学校中学年ぐらい)のことを指すことが多いように思います。


「放置子」という言葉が近年になって語られるようになった背景には、SNSを通じて語れる場が一般に向けて開かれたことが大きいでしょう。ただ、それだけではなく、家族や社会のあり方の変化によって、放置子が作り出される側面もあると思います。

「放置子」という言葉はありませんでしたが、ひと昔前もいわゆる養育放棄といえるケースは一定数ありました。

ただ、そのころは近年と違い、いわゆる「おせっかい」なおじさんおばさんや、近所に住む(あるいは同居する)祖父母が手を差し伸べ、声をかけていました。近年と比べて、「社会全体で子どもを育てよう」という意識があったように思います。

ーー放置子に悩む人は少なくありません。しかし、都心部に住む人からは「放置子をあまり見ない」という声もあります。

放置子については、数が少なすぎること、対象を把握できないことなどから調査はされていません。そのため、あくまで私の体感なのですが、放置子は都市部の方が目立つかもしれません。

都市部かそうでないか問わず、親としての責任感が薄い層は一定数います。さらに、都市部では地域縁も弱いといえます。そのため、経済的に豊かであっても、結果的に放置子は都市部でみられやすいかと思います。

また、これも推論の域を出ませんが、放置子は地域性というよりは、社会階層と関係があるように思います。経済的に余裕があれば、子どもベビーシッターに預けるという選択もあります。中には、育児のほとんどをベビーシッターに任せている人もいると思います。

このような場合は、たとえ親に「親性」(自己を尊重しながら、他者である子どもに対しても慈しみやいたわりをもつこと)が育っていなかったとしても、子どもは「放置子」にはならないでしょう。

もちろん、お金があればよいということではありません。お金では「愛情」を子どもに与えられないためです。

「誰かが見てくれる」話が通じない「放置子」の親

ーー中には、放置子の親に直接話をしに行ったという人もいます。しかし、ほとんどの場合は改善されないようです。「虐待しているわけではないし、誰かが見てくれるから別にいいでしょ」と言われた人もいます。

子どもの親に話をしても、なかなか難しいかもしれません。もし、話をして改善される相手であれば、実家や学童などに預けるなど、そもそも最初から子どもをほったらかしにすることはないように思います。

私が見聞きしてきた限りでは、放置子の親には大きく3つのケースがあるように感じています。

第1に、社会が親性を育むことに失敗していることに起因しているケースです。

近年の学校教育では「自分のための教育」に重きを置きがちであり、多少自分を犠牲にしても他者のために、という意識を社会が形成するのが弱い傾向にあります。

自分のための教育を受けた人が、自分の時間やお金などを犠牲にしても「子どものために」と他者のための人生にシフトするのが難しい時代だといえるのではないでしょうか。

このようなケースの場合、親は自分のことしか見えておらず、子どもよりも自分が大事になってしまいます。そのため、自分がしたいことをする時間などが奪われることにストレスを感じ、子どもをほったらかしにしてしまいます。


第2に、誰にも相談できず、社会のサポートを十分に得られていないケースです。特に、突然の配偶者との離別(あるいは死別)により、女の子を1人で育てているシングルファザーの中にみられることがあります。周囲に弱音を言えず、どうしてよいか分からずに追い詰められ、結果的に子どもと向き合うことから逃避してしまいます。

第3に、もともと他者とのコミュニケーションや意思疎通が苦手な人が親となったケースです。

たとえば、「自分ができることは当然子どももできる」と考えてしまい、ひとりでは何もできない子どもをほったらかしにしてしまうこともあります。また、親自身が発達障がいがあることに気づいていないというケースもあります。

文部科学省によれば、特別な支援を必要とする児童生徒は6%以上いると試算されています。また、発達障がいはまだまだ調査・研究が必要な領域といわれています。早期に適切な対応をすれば、かなりの成長が見込まれるとされていますが、現代の親世代は早期発見をされないまま成長した世代といえます。

「放置子」にはどう対応すればいい?

ーー「放置子には関わらない方がよい」という声もある一方で、「なんとかしたいが、どうすればよいのか分からない」と悩む人もいます。実際にこのような子どもたちと接した場合、どのような対応をするべきでしょうか。

「放置子」といわれる子どもの中には、親から得られない愛情を他の大人に求めてベッタリ甘えてしまったり、手を差し伸べてくれた人の愛情がほしいためにその人の子どもと敵対関係になったりしてしまうケースもあります。

そうなると、とても個人の力だけでは、子どもを支えきれなくなります。


私は、やはり今できる対応策としては、児童相談所児童相談所全国共通ダイヤル「189」)に連絡することだと考えています。

アメリカでは、子どもは「社会の子ども」であり、社会全体で育てるという意識があります。他方、日本ではその意識は薄く、「○○さん家の子ども」という意識の方が強いように思われます。そのため、なかなか他人の子どもに口出ししにくいという現状もあります。

また、中には「こんなことで通報してよいのだろうか」「悪いことではないか」などと、通報を躊躇する人もいます。しかし、最終的にどうするかという判断は児童相談所がおこなうことです。判断はプロに任せて、まずは早期に情報提供をと思います。手遅れになり、子どもが亡くなってしまう可能性も考えられるためです。


ーー放置子の場合は「これは虐待なのだろうか」という気持ちから、通報をためらう人もいるかもしれません。

たしかに、そのような面もあるように思います。しかし、放置子も虐待の一種であるという認識が必要だと私は思います。子どもの心や体が傷つくことは虐待である、という認識のもと、虐待の範囲自体も変化しています。

虐待によって、子どもは身体的発育や知的発達、心理面においてさまざまな影響を受けることとなります。子どもは「本来愛してくれるはずの親にさえ受け入れてもらえず、自分は要らない子どもだ」と受け止めてしまうため、自己肯定感が育ちません。

その結果として、青少年・大人となっても対人関係が苦手であったり、犯罪や非行に手を染めたり、自殺を考えたりするなど、その後長期にわたっての影響が続くことになります。早期発見・早期通報が重要です。

将来的に「放置子」を減らすために

ーー今後、放置子を減らすためにできることはどのようなことでしょうか。

何かをおこなうことで、今すぐに状況を変えることは難しいかもしれません。親たちの意識を変えることもなかなか容易ではないでしょう。

しかし、子どもの幸せをその親に任せるのではなく、大人世代の意識を変えることで、いま目の前にいる放置子を救うことはできると思います。

まずは大人世代が放置子も虐待の一種であるという認識をもち、子どものためを思って通報することが重要です。そして、子どもは「社会全体で育む」という意識が必要ではないかと思っています。

また、将来、親になるかもしれない子どもたちに働きかけることで、10年、あるいは20年先に「放置子」を減らすことはできると思います。

先ほど、放置子の親には大きく3つのケースがあると述べました。(1)親性は、学校での教育で育むこともできるでしょう。ボランティア活動などを通して「人のために」という発想を身につけるなど、学校教育の場でできることはあります。

また、(2)どうしてよいか分からずに追い詰められてしまう、(3)意思疎通が苦手、というパターンについては、社会のサポートが不可欠です。(3)については、子ども時代から適切な支援やトリートメントを受ければ、改善が期待できるとされています。

ほかにも、児童相談所スタッフを増員したり、通報意識を高めるための啓蒙活動などをおこなったりすることも大切なことだと考えます。

【深谷野亜准教授プロフィール】 松蔭大学コミュニケーション文化学部准教授・松蔭大学学生相談室長。明治学院大学非常勤講師。子ども支援士。 1967年宮城県生まれ。明治学院大学社会学部卒、上智大学大学院教育学専攻博士後期課程満期退学。共著に「こども文化・ビジネスを学ぶ」(八千代出版)「日本の教育を捉える」「育児不安の国際比較」(学文社)ほか。



(出典 news.nicovideo.jp)

めた車に子供を残して買い物をしていた親が逮捕あるいは罰金刑を受ける事は各州で日常的に報道されている。友達と遊ぶのと違い、公園・自宅前での一人遊びは放置子に見られやすい。 従来の日本では治安が行き届いていると見られていたために、かつては児童が一人で公園などで遊んでいてもあまり問題視されなかったが、1
12キロバイト (1,853 語) - 2020年7月12日 (日) 21:56


家の前の歩道を2歳位の子供がよちよち歩きしていた。近くに親は見当たらなかったから近くで車が走っていて危ないなーと思ったことはあります。

<このニュースへのネットの反応>

未だ見た事ないのだが、そんな子本当にいるの?


小学校の健康診断に発達障害の項目入れたほうがいいって話?


他人の子がどうなろうが知ったこっちゃないので完全放置。


前に善意で通報したら誘拐の疑いをかけられたって人がいたってニュースがあるからなぁ・・・


匿名メールとかで通報出来たら良いのにと思ったけど、いたずら通報も増えるかな?


下手にかかわると不審者扱いされるので、ほっとくしかないのでは?電話で通報したとして子供は移動するだろうし、あとを追っかけまわすわけにもいかないだろうし;


どうせ誘拐とか言われるし他人の子供にかかわるとろくなことにならない


どこの誰だかわからないなら110、わかっているなら189。追跡の仕方が違う。


通報するだけならまぁやってもいいか。子供に声もかけないし、警察が来るまでにどっかに移動しても知らないって言えば良いんだし。


かなり昔だけど、学校行っている間に近所の年下の放置子が冷蔵庫を開けに来る、っておかんがボヤいていたのを思い出したわ。兄弟の彼氏の小さい妹が家の前をウロウロしていたこともあったし。子供の安全の責任を押し付けられても困るから、絶対に家に上げないで放置安定しかない


学年に1人はいるわ…。子供の友達にもいたし。明らかに放逐されてるなー、躾されてないなって子。 『他人の家に無言で入ってくる、挨拶出来ない、使ったものは出しっぱなし、ゴミを片付けない』だから、私が躾けたw「ただいま、お邪魔します」「行ってきます、お邪魔しました」「おはようございます、こんにちは、こんばんは」は絶対言いなさいと。覚えてくれたから次は掃除を仕込む。


関わりたくないけど、放っといたら車に轢かれそうで怖いわ


もう地域コミュニティで面倒を見る仕組みは崩壊してるんだから、通報して放置しかないでしょ。それ以上を民間に期待できる根拠がない以上、行政の仕事だ。


放置子は見た事がないが、母親の強請り集りに協力してるケースなら何度か見かけたな。その内の1つが外でもの食ってる人に近付いていって突然ギャン泣きして、そのタイミングで母親が駆けつけて脅迫する奴。そん時は俺がエア動画撮影とエア通報で追い払ったが、あれもカテゴリとしては放置子と同じ「親の身勝手に付き合わされる子供」なんだよな。ほんと最近の育児放棄は闇が深いわ


保健所か動物園に電話すればいいのでしょうか?


まさに記事のおせっかいなおばさんですね(良い意味)あなたのお陰でその子が道を踏み外さずに済みそうで良かった>オカリナ


うちがの知り合いの放置子は結局親と同じような不良の道を歩んで16歳で妊娠して父親が分からない状態。彼女自身も入っていた児童養護施設でお世話になることに・・・


誘拐犯に仕立て上げられそうなので放置一択


その子、家族とその知人に面識無い人が「ためらわず通報して」を実行ともれなく不審者扱いされる…今はそんな時代。


>>てらいしそこそこ治安の良いところだと見ないわな


触らぬ神に祟りなし


小学校近くにあるけど校門開放が7時くらいなのに6時頃には数人居るんだよなぁ


他人を助けようとして、自分が社会的に*れたんじゃ洒落にもならないんで、絶対に他人の子供となんてこっちから関わろうとなんてするものか。薄情者と言われても構わない。犯罪者と呼ばれるよりはマシだろ。


コロナで一斉休校になったとき、ネットで子どもだけで留守番できるだろなんて言うバカが結構いたけど、それって放置子っていうんだよと思ってた


どうせまともに応対してもらえるとは思えん


現代じゃ誘拐扱いされるのがオチ(これは本物の誘拐犯の言い訳を許さないために必要なんだが)なので、通報くらいしかないよね。


そんなんなら最初から子供つくるな


君子危うきに近寄らず


189に通報で解決できるいい時代になったんやな


個人主義が浸透してるな…。この辺は勝手知ったる小さな田舎町で一人でいる子なんてまず見ないんだが、189だね、憶えておこう。


母親に誘拐扱いされるかと


発達障害にせよ放置子にせよ前からある物が許容できなくなった結果問題視されはじめた不寛容社会の産物よな


見かければ何とかしてやりたい、って気持ちはあれど、不審者扱いされるのが嫌って意見も痛いほどわかるので史凪さんみたいな対応がいいのかも。しっかしこんな世の中に誰がした。


近所の人じゃなきゃ一見放置子とは分からないし、声かけようものなら事案問題に。というか、「ためらわず通報して」と言う以前にダイヤル189なんて初めて知ったわ


仕事でどうしても面倒を見れないときに家に残させる留守番と、面倒を見れる状況下なのに放置するネグレクトの区別がつかないアホンダラがいますね


他所の子供に関わると誘拐扱いだのモンペのクレーム対象だのになるんだから、行政が世話をしろ……できないならさっさと親を免許制にして規制しとけ


どう対応も何も、下手に関わればそのまま自分が通報される→社会的抹殺待った無しのご時世に他所の子供までかかずらわっておれんだろ。


面倒に巻き込まれる可能性ある世の中だから放置一択だろ特に自分が男で大人だったら


多分川崎あたりのローカルな話だと思うけど関わるのはまず間違いやな  そういう奴の親はとんでもない理由付けて訴訟チラつかせた脅迫をしてくるから関わったり助けないのが正解 


在宅で仕事してると子供のたまり場になりやすいから気になるんだよね、躾されてない子は。 子供に「あの子は連れてこないで」って言いたくないし…。だから、自分の家に入ってくる子にしか言わないけど。 相手親は何も言ってこないし、私がうるさく言っても遊びに来るんだから問題ないはず…。休日はお昼ご飯食べさせたりしたから餌付けが効いてるのかもしれないけど。


『近年の学校教育では「自分のための教育」に重きを置きがちであり、多少自分を犠牲にしても他者のために、という意識を社会が形成するのが弱い傾向にあります。』これはさり気なく社会のせいと言いつつ、俺みたいな自己中心的な理由で結婚しない人間を圧倒的な火力で論破してるな?


「望まない善意は加害」つって親さんが橋を焼き落とした結果だゾ


そんな子どもの親も大抵ロクなやつじゃない。子どもも親も警察に任せて関わらない方がいい。